後鼻漏の症状と対策について
「鼻水がのどに流れる」後鼻漏、50代から増加
「鼻水がのどに流れてくる感じがする」「のどに何かが張り付いている」「たんや咳が続く」――このような症状はありませんか?
それは「後鼻漏(こうびろう)」と呼ばれる状態かもしれません。
後鼻漏とは?
後鼻漏とは、鼻水が鼻の前ではなく、鼻の奥からのどへ流れ込む状態です。
実は、健康な人でも鼻水は1日にかなりの量が分泌され、その一部は自然にのどへ流れて無意識に飲み込んでいます。通常は気になりませんが、鼻水の量や性状が変化したり、のどへの違和感を強く感じたりすることで、症状として自覚するようになります。
特に50代以降に「後鼻漏が気になる」という人が増えるとされています。
原因はさまざまです
後鼻漏の原因として多いのが、アレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎(蓄膿症)です。
アレルギー性鼻炎ではサラサラした鼻水が多くなり、慢性副鼻腔炎では粘り気のある鼻水がのどへ流れやすくなります。
また、上咽頭の炎症や胃食道逆流症などが関係していることもあります。
そのため、後鼻漏が気になる場合には、まず鼻やのどに病気がないかを確認することが大切です。
「鼻やのどに異常がない」と言われることも
一方で、鼻の奥を内視鏡などで調べても明らかな異常が見つからないのに、「のどに鼻水が流れてくる感じ」が続くことがあります。
特に中高年では、このような「後鼻漏感」が少なくありません。
加齢による鼻やのどの粘膜の変化、分泌物の性状の変化、飲み込む力の低下など、さまざまな要因が関係していると考えられています。
検査で重大な病気が否定されている場合には、必要以上に心配する必要はありません。
気になるときは耳鼻咽喉科へ
後鼻漏そのものは命に関わる病気ではありませんが、のどの違和感や咳、たんなどが続くことで、睡眠や日常生活に影響することがあります。
まずはアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎など、治療できる原因がないかを確認することが大切です。
原因に応じて薬物治療などを行うことで、症状の改善が期待できます。
また、鼻やのどに明らかな異常がない場合でも、鼻洗浄などで症状が軽くなることがあります。
「生理食塩水を用いた鼻洗浄で3割くらいの人は改善する」という報告もあります。
具体的には《鼻洗浄器がネット通販やドラッグストアで売られていますが、専用の道具がなくても構いません。ポイントは濃度と温度で、0.9〜1.8%の食塩水を38〜40度に温めて行う。》のがおすすめの方法です。
「鼻水がのどに落ちる」「のどに何かがへばりつく感じがする」という症状が長く続く場合は、年齢のせいと決めつけず、一度耳鼻咽喉科で相談してみましょう。
参考:日本経済新聞「50代以降、鼻水がのどに流れ込む『後鼻漏』に悩む人が増える」2026年7月掲載






