アレルギー性鼻炎や花粉症に対する手術治療

MEDICAL

アレルギー性鼻炎や花粉症の難治例に対して手術治療を行います。鼻の中にあって本来ホコリの除去や、加湿・加温の役目をしている「鼻甲介」という組織の一部を手術するものです。鼻炎の患者さんではこの「鼻甲介」が腫れて、鼻の空気の通り道を塞いでしまいます。また、表面の粘膜が増えて鼻汁やくしゃみを悪化させる原因になっています。この腫れている粘膜を手術することにより、鼻の通りをよくして症状を抑えようというものです。

1. 対象疾患と年齢など

内服薬や点鼻薬を使っても鼻炎の症状が改善しない、あるいは薬の副作用があって十分内服できない、症状が長く続くため薬を長期にわたって飲むことが心配など、通常の治療では鼻炎や花粉症の症状がうまくコントロールできない患者さんが対象になります。

手術は局所麻酔で行うため、通常中学生以下は難しく、また成長期では手術の効果が十分得られない(効果が1年間も持続しない)ことがあり、通常は18歳以上が対象となります。ただ、難治性のアレルギー性鼻炎がある場合は高校生も手術対象となります。また、高齢の方でも手術は受けられますが、抗凝固薬(血液をさらさらにして固まりにくくする薬)や、心臓の薬を常用している方は手術できません。

2. 手術手技

手術は原則日帰りで、外来の指定した日時に受診してもらいます。一般的には片方ずつ手術します。所要時間は約30分で、麻酔も手術そのものも鼻の中だけ の操作ですので傷跡などは残りませんし、痛みや出血も非常に少ないのが特徴です。手術後は出血が多くない限りはガーゼなどを鼻の中に入れておくことはありません。当日は会計を済ませて、そのまま帰宅できます。術後は基本安静ですが、簡単な入浴等は可能です。

3. 手術の効果について

この下甲介粘膜切除術を行うと、通常半年ほどは鼻の通りがかなり改善します。腫れている部分の容積が減りますし、ハウスダストや花粉に対する過敏性も低下するので、鼻汁も減ります。平均的な成績では2年から3年程度効果が維持されますが、最も早い人では半年後から少しずつ鼻づまりが戻ってくるケースがあります。また逆に5,6年ほど手術の効果が維持される人もいます。残念ながら手術前のように元の状態に戻ってしまった鼻については、再度手術することが可能です。

なお鼻炎の状態の悪い時に行いますと、術後の一過性の鼻閉がより強くなってしまいます。このため比較的症状の落ち着いている初夏(5月以降)~秋頃までの手術をおすすめしています。ただし、予約制(原則として金曜日の午後)になりますので、希望の方は診療の際にお申し出下さい。

このページの先頭へ