副鼻腔炎

副鼻腔炎の原因

副鼻腔炎には「急性副鼻腔炎」と「慢性副鼻腔炎」があります。急性副鼻腔炎は風邪のウイルス感染後に続く細菌感染によって起こる事がほとんどです。

慢性副鼻腔炎とは急性副鼻腔炎が長引いて生じる事が多いです。炎症が長く続くことによって副鼻腔と呼ばれる空洞の粘膜が腫れ、内部に膿が溜まります。また、鼻茸(ポリープ)ができる事もあります。

喫煙をする人はタバコの影響によって鼻の粘膜が弱くなり、細菌感染を起こしやすく副鼻腔炎になりやすい傾向にあります。

副鼻腔炎の病態

副鼻腔とは、頬の所、おでこの部分、目と目の間にある空洞を言います。

この空洞は普段は空気で満たされているため、正常であればX線写真(レントゲン)で撮影すると黒く透けて写ります。しかし、細菌などの侵入により炎症を起こすと白く濁って写ります。

副鼻腔炎の主な症状として、頭痛・頭重感を伴う粘稠な鼻水・鼻づまり・後鼻漏(鼻汁が喉に流れる)・またそれらに伴って咳や痰がみられます。時には嫌な臭いを伴う膿性の鼻漏が見られる事もあります。症状が悪化すると歯痛や頬部痛、鼻づまりにより嗅覚低下(物の匂いがわかりにくい)などでてきます。このような症状が出始めたときはX線検査(レントゲン検査)を行い、副鼻腔の状態を確認します。

副鼻腔炎の治療

基本は局所療法と薬物療法になります。局所療法とは鼻腔や副鼻腔に直接的な処置をする療法です。鼻の中に溜まっている鼻漏を吸引し、薬剤をスプレーして鼻の通りをよくします。さらにネブライザーという吸入機器で鼻腔に薬剤を吸入します。

 また薬物療法として、抗生物質、消炎鎮痛剤、去痰剤などの薬を内服します。アレルギー性鼻炎のある人は抗アレルギー剤も内服します。初めはやや強めの内服を使用しながら状態を見つつ、徐々に効果が弱いけれど長期に服用できる薬へと切り替えて内服します。

 急性の副鼻腔炎で頭痛や顔面痛、歯痛が強いケースや、妊娠中で強い薬が使えない場合は副鼻腔を直接洗浄して内部に溜まっている膿を排出させ、さらに薬液を注入する特別な処置を行うこともあります。

これらの治療で多くの副鼻腔炎は良好な経過をたどりますが、受診まで数ヶ月もしくは数年経っているケース、あるいは強いアレルギー性鼻炎や喘息を合併しているケースでは症状が改善しない場合があります。その場合は手術治療が必要になりますので、CT等の検査を受けてもらい、手術可能な病院に紹介状を書きます。

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